世界遺産 ハロン湾へ
バンブーボートの船頭がゆっくり両手のオールを漕いでいく。海の上に半月に口を開けた穴に入った。客は、ぼくら家族3人と日本人旅行者もう一人だけ。それで定員だ。
座っていても手を伸ばせば天井に届きそうだ。岩島のトンネルを抜けると闇から光の世界に。待っていたのは、そびえ立つ石灰岩の壁に囲まれた円形の湾だった。
カーテンの幕が少しずつ開く舞台に上がり、観客を目の前にしたような錯覚を一瞬おぼえる。波はなく、蝉の鳴き声だけが響く。
船頭は早くもなく、遅くもないはやさで弧を描いて、またトンネルをくぐりハロン湾の景色に舞い戻った。
今、見たものは何っだたったんだろうか。
「いいものを見せてやろう」と、言われて箱を開けられ、目の前ですぐにパッと閉じられたような感じだ。
ぼくは、ONでもないOFFでもないトリップした状態におちいったようだ。
こんなもの食べてます
Thank you-Vietnam friend